TexLiveとTexStudioをWindows上で動作させるまでの手順
TexLive をインストール
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/CTAN/systems/texlive/Images/
で texlive20xx.iso (3G以上ある)をダウンロード
texlive20xx.isoをダブルクリック
install-tl-advanced.bat をダブルクリック
高度な設定をクリック
上図左下の [カスタマイズ] をクリック
アラビア語とかポルトガル語とか音楽パッケージとかゲーム組版とか使わないやつのチェックを外す(これでインストールの時間とPCの容量を節約できる)
OKしてインストール
TexStudioをインストール
インストールするのは簡単
その後のオプションの設定が問題
[オプション] → [TeXstudioの設定] を開く
コマンドのところでは次の3つを変更
LaTeX:「latex.exe -src -interaction=nonstopmode %.tex」を「platex -synctex=1 -interaction=nonstopmode %.tex」に変更(上の方)
DviPdf:「dvipdfm.exe %.dvi」を「dvipdfmx -f ptex-ipaex.map %.dvi」に変更(真ん中あたり)
Metapost:「mpost.exe -interaction=nonstopmode ?me)」を「pmpost -interaction=nonstopmode %」に変更(下の方)
ビルドのところでは次の1つを変更
[既定のコンパイラ]: 「txs:///pdflatex」を「txs:///latex」に変更
あとは再生ボタン(ビルド&表示でPDFが生成される)
Texで直角三角形のデルタを書く方法
みなさんこんにちは,関口叡範です.
本稿では,ネットで調べても全然出て来ない,
Texで直角三角形のデルタを書く方法を説明します.
直角三角形のデルタとは,これ(下図)のことです.
やることは,次の2文をプリアンブル(\documentclass{…} と\begin{document} の間)に追記するだけです.
\usepackage{amssymb}
\newcommand{\mdelta{\mbox{$\raisebox{-0.5mm{$\angle$}\hspace{-0.65mm}\raisebox{0.13mm}{\scalebox{0.68}{$\bm{|}$}}$}}
これで\mdeltaが上図に示したような直角三角形のデルタになります.
使用例
$\mdelta$
\begin{equation}
\mdelta
\end{equation}
もしデルタの形が綺麗に表示されなかった場合は,\newcommand内の数字(-0.5mm,-0.65mmとか)を調整してみてください.
DCモータの状態方程式
みなさんこんにちは,関口叡範です.
本稿では,DCモータの状態方程式について解説します.
ブラシ付きDCモータ(永久磁石界磁型)のシステムモデルは下図のように表される.以降で示す数式は上図を参考にしながら追ってください.
減速機の減速比をとする.このとき,
DCモータ出力軸(減速機入力軸)のトルク・角度・角速度と,
減速機出力軸のトルク・角度・角速度の関係は次のようなる.
また,トルク定数と逆起電力定数は等価であるから,まとめて
とする.このとき,DCモータ出力軸のトルクと逆起電力は次のように表される.
(トルクは電流に比例)
(逆起電力は角速度に比例)
上式より,DCモータの印加電圧は次のように表される.
上式を変形すると
となる.次に,剛体(図中の黒い円盤)に負荷されるトルクを
とおく.上式に含まれるは慣性を表し,は粘性を表す.は慣性・粘性以外の負荷を表す.はモータの用途に応じて適宜定めるものであり,例えば,無負荷時の場合は,とする.
また,減速機出力軸に取り付けられている剛体(黒い円盤)の慣性モーメントをとすると,機械的特性を表す運動方程式は次のようになる.
であるから,上式は次のように変形できる.
よって,次のような状態方程式が得られる.
ここで,
とすると,状態方程式は
と表される.
この状態方程式を実用する際には,端子間インダクタンスがモータの温度によって変化し易いことと,は他のパラメータと比べて非常に小さい場合が多く,であることが難点として挙げられる.